●351 春の夜 はるのよ 〇くもなきはるのつきのよ
表題:春の夜
読み:はるのよ
収録:(A)高等女學校音樂教科書 4 渡邊彌藏,山本壽共著 大阪寶文館 1929(S.4).9=初/1930(S.5).11=訂正再版 ◎[A3-17],Copy=(K72)
記譜:単声(伴奏なし) 変イ長調 4/4→3/4
インチピット:ドドドドド|ララファファファ|ドドドドレミ|
曲:バッサーニ,ジョヴァンニ・バッティスタ(Bassani, Giovanni Battista)(1657頃-1716)[イタリア]
詞:犬童球渓 ※1924(T.13)作詞
[詞] ※高等女學校音樂教科書 4より
1.雲なき春の月の夜(よ) 雲なき春の月の夜
あはれ淺き水には 小枝(さえだ)まばらに梅の花
(復唱)かげも輕く浮びて 漂ふ香いとも清し
あはれ春の月の夜 いにしへのから歌
永久(とは)に永久に 薫るよ其名も(第2回あゝ)
2.あやなき春の闇の夜 あやなき春の闇の夜
あはれ色は見えねど 香(か)やはかくるゝ梅の花
(復唱)閉ざす書(ふみ)の窓も 闇にも清き薫満ちて
あはれ春の闇の夜 古人(ふるびと)の佳き和歌(うた)
永久に永久に 薫るよ其名も(第2回あゝ)
注)やは=反語
(C) Kyukei Kinenkan 2024